700文字で歩く府中

東京都府中市の散策レポートを、毎週700文字でお届けします!

雨の日の散歩も好きなのです

先日は雨の降りだしそうな湿った風が吹いていましたので、少し期待しつつ出掛けて近所を散歩してきました。


もうすぐ6月なのですから当然ですが、都立農業高校の周りに咲いていたツツジの花も、ほぼすっかり落ちてしまいましたね。
かろうじて残っている花びらも半透明に溶けて萎んでいたのを見てしまうと、季節の移り変わりを感じます。

しかもそのツツジの木の一つ一つの枝葉がかなり伸びて、植え込みとしてはかなり形が崩れた状態になっているのも印象的でした。
そのうち剪定されるのでしょうけれど、歩道のほうへ流れ出るように伸びてきている道端の植木というのは一年中みられるものでもないので、この時期の味わいがある気がしました。


そういえば、農業高校の国分寺街道沿いを抜けて、桜通りの交差点を府中駅側まで渡るとフラワーショップがあるのです。
この日はそのお花屋さんの店先に、ピンクや白のカーネーションのような花の鉢がたくさん並べられていて、とても可愛らしい華やかさがあふれていて綺麗でした。

数がけっこう多かったのでイベント事があるのかと考えてしまいましたが、母の日は過ぎていましたし、亡くなった母親に贈るといわれる白いカーネーションだったしなぁ……とも思います。
単純に今がカーネーションの季節で、母の日が過ぎたからこういう色も売り出しやすくなった、ということなのかもしれません。


その後もしばらくあちこちうろうろしたのですが、結局すぐ雨が降ってくるということもなさそうでしたので、諦めて自宅へ戻りました。
その途中で気が付いたのですが、大きな花をつけるほうのツツジは花が枯れてしまっていましたが、小さな花のほうはまだ綺麗に咲いているものも多かったです。


雨の中での散歩をしたくて出掛けてみたので、その目的は果たせなかったのですが、歩き慣れた道でも散歩と思って通るとさまざまな発見があって嬉しかったです。